血管の“コブ“:脳動脈瘤!!治療するべき??

皆さんこんにちはマッスルDrです。

くも膜下出血の原因の1つである「脳動脈瘤」について今回は説明したいと思います。

○動脈瘤の原因・症状
脳動脈瘤は2~4%ほどの人に認め、高齢になるほど患者さんは多いとされています。
はっきりとした原因はわかっていません。しかし、高血圧喫煙動脈硬化、炎症、血流の異常、遺伝子の影響などが一部の原因ともされています。多くは血管の分枝部にできるため、血管ストレスによる影響とも言われています。

症状は無症状のため、MRI検査でたまたま見つかることがほとんどです。まれに1cm近くの大きさになるとそばにある神経や脳を圧迫する事で、視野異常や目の動かしにくさ、麻痺などを認めることがあります。

動脈瘤のできやすい部分などは決まっていて、できる場所や血管の細さや動脈瘤の形によって破裂のしやすさも決まってきます。5mm以下の大きさの動脈瘤は年間0.5%~1.0%ほどの破裂率であり、治療にリスクも伴うため、経過観察することが多いです。

しかし、「破裂のリスクのある爆弾を抱えている」と考えて、治療を選択される方もいます。

○破裂リスク

  • 動脈瘤の大きさ・形(大きい・形のいびつな動脈瘤)
  • 多発性(いくつも動脈瘤を認める場合)
  • 高血圧
  • 喫煙
  • 過度の飲酒 などです。

外来で診療していると、徐々に大きくなる動脈瘤を認めます。このような場合は破裂のリスクが高いため早めの治療を進めています。2〜7%ほどの人で大きくなる傾向があると報告されています。

また、日本人とフィンランド人は比較的破裂しやすいと言われており、特に女性の方が有病率と破裂率共に高い傾向があります。

○治療法 (5mmが治療の一つの目安)
開頭クリッピング術:頭を開けて動脈瘤に直接クリップをかける方法
コイル塞栓術:血管の中から動脈瘤をコイル(金属の糸)で詰める方法

の2つがあります。

どちらを選択するかは色々な要因がありますが、開頭クリッピング術の方が再発率が低いとされています。
また、コイルの方が患者への負担は低く、傷もできないため、女性や高齢者の方で選ぶ方も多いです。

しかし、クリップで治療できない場所や動脈瘤の形や血管によってはコイルで詰められない場合もあります。

また、手術にもかなりの技術が必要で、リスクもあります。

以前記事にしましたが、破裂するとくも膜下出血をきたします。
頭の病気の王様!!くも膜下出血 | https://docotormuscle.com/post-132/
3人に1人はその場で命を落とすとても怖い病気であるため、気になる方は一度MRI検査などをお勧めします。

*最新のガイドラインや書籍を参考に記事を作成し、最新の内容にアップデートしますが、医療は日々進歩しているため、中には間違った内容が含まれる場合があります。

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