てんかんの見分けかたと治療
みなさんこんにちはマッスルDrです。
今回はてんかんについて解説します。以前にも一度てんかんについてまとめていますので、合わせてご覧ください。
○てんかんの症状
てんかんは脳の障害によりてんかん性発作を引き起こすことで、さまざまな症状をきたします。
普段大脳は規則正しいリズムで電気的活動を行なっていますが、大脳の神経細胞が過剰に興奮することが原因で、てんかん発作の時は突然の激しい電気的活動が見られるます。
検査では脳波検査を行い、異常な電気信号を確認します。
- ひきつけ、けいれん
- まひやしゃべれなくなる
- ぼーっとして反応しない
- 意識がないままで動き回る など症状は多彩です。
てんかんは症状が多彩ですが、患者さんそれぞれの症状は一定です。そのため、同じような発作が繰り返し起こることがてんかんの特徴です。
○てんかんが起こった時
てんかんの症状はさまざまですが、てんかんが起こった際はまずは患者さんの周囲の安全を確認してください。
意識を失って倒れる場合や痙攣の特に体をぶつけて怪我をすることがあります。痙攣が起きた際は周囲の危険なものを離してください。また、首元のきつい服は呼吸の妨げになるので、一部ボタンを外すなど発作中は注意をしてください。
また、入浴中の発作などの場合は、浴槽の水を抜いてください。
*てんかんは数分でおさまることがほとんどですが、中には重積発作と呼ばれて長時間続くものもあります。30以上の発作では命の危険があるので、緊急で医療機関を受診することが必要です。
○てんかんの注意点(運転・妊娠・子供のてんかん)
・運転
てんかんを起こした患者さんでは運転免許の取得時に一定の条件があります。
・最後の発作から2年経っていること
・体調不良や薬を飲み忘れた時は運転を控える
*大型免許、2種は5年以上薬を飲まずに抑制されていることが必要です。
・妊娠
妊娠中は飲んではいけない薬や血中濃度を測定する必要がある薬がいくつかあります。また、てんかんにより妊娠中に転倒してしまう場合があるため注意も必要です。
妊娠中にてんかん発作をきたすと、切迫早産や切迫早産になることはありますが、流産になる可能性は約1%ほどです。
*一部の薬は経口避妊薬との相互作用もあるため主治医の先生に相談をしてください。
・子供のてんかん
子供の場合では小児欠神てんかんとローランドてんかんと呼ばれる大人になるにつれて良くなるてんかんもあります。その他にもたくさんの種類がありますが、小児のうちに起こるてんかんで大人になるに連れて良くなるものもたくさんあります。また、痙攣を伴い重症化する場合もあります。
*子供の頃に良く起こる、発熱時の熱性けいれんや怒って泣いた時の憤怒けいれん、下痢の時のけいれんなどはてんかんとは別物です。
てんかんの原因は、生まれた時の仮死状態や低酸素、脳炎、髄膜炎などさまざまです。このようなてんかんの原因が遺伝する場合稀です。しかし、てんかんのある患者さんの子供では2〜3倍ほど発症しやすいとされており、てんかんの素因が遺伝すると考えられています。
- てんかんの症状は患者さんごとに一定で同じ発作を繰り返します。
- てんかんが起こった時は周囲の危険なものを避けて、患者さんの安全を確保してください。
- 30分を超えるような痙攣は命の危険がありますので、緊急で医療機関の受診が必要です。
- てんかんを起こした際は免許取得に条件があります。
- 妊娠中の薬などに関しては産婦人科の先生とご相談してください。
その他の病気に関してもまとめていますので目次から選択してご覧ください。
目次ページ | https://docotormuscle.com/page-211/
*最新のガイドラインや書籍を参考に記事を作成し、最新の内容にアップデートしますが、医療は日々進歩しているため、中には間違った内容が含まれる場合があります。
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