お酒を飲み過ぎると脳に良くない?大量飲酒は脳卒中や認知症の原因

みなさんこんにちはマッスルDrです。

皆さんはお酒が好きですか?
今年はコロナの影響で忘年会などはあまりありませんが、おうちでお酒を飲む方も多いと思います。

適度にお酒を楽しむことはとてもいいことだと思います。
趣味でワインを集めたり、酒蔵を訪れたり

しかし、お酒の飲み過ぎは脳にとって良くないことばかりです。
今回は大量飲酒が脳にどのような障害を及ぼすか説明したいと思います。

大量飲酒が脳に及ぼす影響
脳の萎縮(認知症)
脳卒中
○ビタミン不足による脳の病気
○肝臓の障害による肝性脳症 
 などです。

今回は特に多い、上の2つの紹介をします。

大量飲酒による脳の萎縮

外来でMRI検査の画像を見ていると、年齢相応の人もいれば、脳萎縮がとても進んでいる人がいます。
お話をよく聞いているとお酒を飲むのが好きな人が多いです。

認知症で物忘れが進む場合は脳の海馬(記憶を司る)が萎縮します
大量飲酒をする人は、一般的な人と比較して約3倍ほど萎縮が進んでいるという研究も発表されています。

アルツハイマー型認知症などは基本的に治りませんが、アルコールによる認知症は飲酒を止めることで徐々に治る場合もあります。しかし、進行すると手遅れになる場合もあります。

アルコールによる認知症も治る認知症の1つとも考えられます。
以前、治る認知症に関しても記事にしてますので、合わせてご覧ください。
治る認知症、突然忘れっぽくなったら一度病院に | https://docotormuscle.com/post-153/

大量飲酒は脳卒中のリスク

脳卒中のリスクは高血圧や糖尿病、腎臓病など様々な原因があります。
大量飲酒も原因の一つです。

冬に多い脳卒中 | https://docotormuscle.com/post-102/

大量飲酒により脳卒中のリスクが1.6倍まで上昇するとも言われています。

特に脳出血やくも膜下出血などの出血のリスクにもなります。
救急車で泥酔として運ばれてきた患者さんの中に脳出血を合併している方もいます。

大量飲酒で意識が悪いのか、出血で意識が悪いのか見分けるのは困難です。

特にくも膜下出血は大量飲酒との関係も強く
3人に1人はその場で命を落とすとても怖い病気です。
頭の病気の王様!!くも膜下出血 | https://docotormuscle.com/post-132/

今回はお酒と脳の病気について説明しました。
脳の病気が気になる方は一度MRI検査をしてみてください。

特に35歳をこえて職場の検診に引っかかっている方は注意が必要です。
近くで脳ドックをしている病院を探すことをお勧めします。

*最新のガイドラインや書籍を参考に記事を作成し、最新の内容にアップデートしますが、医療は日々進歩しているため、中には間違った内容が含まれる場合があります。

不明な点などあれば、お近くの医療機関にお問い合わせください。