MRI検査は脳の精密検査!磁石で共鳴

みなさんこんにちはマッスルDrです。

今まで様々な病気を解説してきましたが、今回は検査の一つMRI検査について説明します。


○MRI検査とは

脳の検査をする時はMRI検査のほかに、CT検査、Tiシンチ検査、脳波検査、エコー検査(小児のみ)などもありますので、また解説したいと思います。

検査には主に形を見る検査と機能を見る検査があります。

MRI検査CT検査は主に形の異常を調べます。

脳波検査シンチ検査などは機能異常を調べる検査です。


○MRI検査の注意点

MRI検査はmagnetic resonance imaging の略で、磁石で体の水の原子を共鳴させて調べる検査です。
そのため体に金属が入っている方はできない場合があります。
・ペースメーカー
・人工内耳
・神経刺激装置
 など
*刺青が入っている人は色が変色したり、熱を持つことがあります。


○MRI検査の種類

MRI検査ではいろいろな撮影方法があり、造影剤を使うだけでなく、DWI(拡散強調)、T1、T2、FLAIR、MRAなど様々なものがあります。

・DWI(脳梗塞がよくわかる)
・T1(脳の形がよくわかる)
・T2(病気がよくわかる)
・MRA(脳の血管がよくわかる)
 などなど様々です。



○MRI検査のメリット

被曝などの影響がない
精密な組織評価ができる
・造影剤を使わずに血管の評価もできる
急性期の脳梗塞評価できる
      などです。

CT検査などと比べると放射線を使わないため、子供や妊婦さんでも被曝の心配なく受けるとこができます。
また、水の原子の評価により細かく組織を評価でき、撮影方法で様々な疾患の評価ができます。
急性期の脳梗塞を調べられます。そのため、脳外科にとってなくてはならない検査です。

MRA検査(磁気共鳴血管造影)で造影剤を使用せずに血管を映し出すことができます。
脳梗塞などで詰まっている血管や血管の異常(動脈瘤・奇形など)を見つけることができます。


○MRI検査のデメリット

時間がかかる
・金属が埋め込まれているとできない
音がうるさい
           などです。

MRI検査は一回で20〜30分ほどの時間がかかります。
MRI検査は磁力使い、一つ一つの撮影方法で磁石を加えるために時間がかかります。
そのため、検査の途中で動くことができず、子供や一定の姿勢を保てない意識の悪い患者さんは行うことができません。鎮静薬などを使用することがあります。

ペースメーカーなどの金属を埋め込んでいる患者さん以外でも、人工呼吸器やAEDなどの機械も持ち込むことができません。


MRI検査は脳神経外科には必要不可欠な検査です。脳梗塞や脳腫瘍などの評価にはMRI検査は必ず必要です。
気になる病気がある場合は是非一度MRI検査を受けてみてください。

脳梗塞は別の記事にまとめていますのでご覧ください。
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