寝ている時に呼吸が止まる!無呼吸は脳卒中のリスク!睡眠時無呼吸症候群(SAS)

みなさんこんにちはマッスルDrです。

夜に”眠れない”
夜は”寝ているのに疲れが取れない”
日中に眠くて仕事が手に付かない”時はありませんか?
そのような方は睡眠障害の可能性があります。


睡眠障害は100種類ほどの病気に分類されます。
今回は特に睡眠時無呼吸症候群について説明します。


○睡眠障害の種類
睡眠障害の症状にも色々な種類がありますが、大きくは2つに分けられます。

  1. 不眠症状眠れない、途中で目が覚める、熟睡できないなど)
  2. 過眠症状日中に我慢できない眠気がある、居眠りしてしまうなど)

このような症状の原因としては、
睡眠時無呼吸症候群の他には
うつ病
夢遊病
生活リズムによる昼夜逆転
その他の脳の病気などです。

睡眠時無呼吸症候群原因
寝ている時に呼吸の通り道(気道)が塞がることです。
太っている
顎が小い
首が短い
扁桃腺やベロが大きい人 

気道が狭まることや塞がることで、寝ている時には激しいいびきや無呼吸を認めます。

それによって、眠が浅くなることや途中で目が覚めることがあります。

呼吸が止まることで、低酸素状態になります。
その時、心臓が頑張ることで高血圧になります。
長期間続くと心臓や血管に負担がかかります。
また、眠気が原因で居眠り運転など事故につながるリスクにもなります。

○検査と治療
外来に来てもらうと、症状を問診し、睡眠時の酸素濃度を検査します。
その値によって治療を開始します。

治療はCPAP(シーパップ)と呼ばれる器械を装着して寝てもらいます。
また、顎が小いことなどが原因の方は歯医者さんで矯正器具を作ってもらいます。場合によっては手術も行います。

○睡眠時無呼吸症候群と脳卒中の関係
睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸になることで低酸素状態をなります。
血圧が上昇し、心臓や血管に負担がかかります。
その結果、脳梗塞などの発症リスクが上がり、脳や心臓の病気での死亡率が上昇すると報告されています。

長年、睡眠時無呼吸症候群を無治療でいると、一般の人と比較して
約2倍の脳卒中の発症・死亡リスク
脳梗塞の発症リスクが2.5倍”になるとの報告もあります。

そのため、早くからの治療が必要です。

CPAPでの治療を行うと健常な人とほぼ心臓の病気の発症率は同じとされています。

無呼吸を指摘されている方やいびきがうるさい方は一度病院に相談してみてください。

生活習慣病のチェックは血液検査でも行えます。


脳卒中の記事やダイエット記事もありますので、合わせてご覧ください。
冬に多い脳卒中 | https://docotormuscle.com/post-102/
【コラム】脳外科医の本気のダイエット | https://docotormuscle.com/post-145/

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