メタボ!ぽっこりお腹は脳梗塞のリスク

みなさんこんにちはマッスルDrです。

お正月の影響で体重が増えってしまった方も多いのではないでしょうか?
私もお餅を食べ過ぎてしまい、お腹も気持ちも少し緩んでしまいました。

時々、”メタボ”と世間で聞くこともあると思います。
メタボリックシンドローム特有の内臓脂肪インスリン抵抗性を高めることで
糖尿病のリスクにもなります。

今回メタボによる影響を解説したいと思います。
ダイエットや糖尿病の記事もありますので合わせてご覧ください。


○メタボとは

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪がたまり、お腹が大きくなること診断されます。
男性85cm、女性90cm」です。*おへその高さで測定してください。

内臓脂肪が増えることで、インスリン抵抗性が上昇し、糖尿病になります。また、高血圧や脂質異常症を引き起こしやすくなる状態です。このような状態でいると動脈硬化が進行し、心筋梗塞脳卒中のリスクになります。

☆インスリン抵抗性の説明は以前糖尿病の記事で詳しく記載していますので、ご覧ください。
記事:血糖値に注意、糖尿病で一番怖いのは低血糖


○メタボによるリスク

脳梗塞や心筋梗塞の発生を1.5~3倍ほどに上昇させます。

メタボでは、内臓脂肪から血液の中に、脂肪をばら撒きます。
そのため、メタボの患者さんは中性脂肪が上昇し、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低下します。

もう一つ原因があり、アディポサイトカインと呼ばれる物質が脂肪細胞から分泌されることで、高血圧・脂質異常症を発症させるだけでなく、血管の壁に直接働きかけることで動脈硬化を促進します。

☆このように高血圧や糖尿病、脂質異常症を引き起こし、動脈硬化も促進するため、心筋梗塞や脳卒中のリスクになります。


○メタボ対策

メタボリックシンドロームの原因は内臓脂肪の増加です。
内臓脂肪を減らす事で、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの病気が改善され、動脈硬化による脳卒中や心筋梗塞などのリスクが低下します。

内臓脂肪の原因は食べ過ぎと運動不足です。

最近は楽に痩せれるを謳い文句にした、「飲むだけで痩せれるサプリメント」「着るだけで痩せれる服」などが販売されています。本当に医学的根拠があるなら、病院の糖尿病や脂質異常症の患者はみんなしているはずですが、病院ではそのような医療を行ったことはありません。

医学的根拠が全くないからです。

多少の効果はあるかもしれませんが、最も大事なことは食事と運動です。

私自身も体重は100kg近くあり、高血圧・脂質異常さらには肝機能異常を職場の健康診断で指摘されました。
さまざまなダイエット器具やサプリメントも試しましたが、効果があったのは食事制限継続的な運動です。

病気が気になる方は血液検査などもお勧めです。

ダイエット記事や血圧の記事もありますのでそちらをご覧ください。
記事:血圧が高い人は脳梗塞に注意
   【コラム】体重と食事と血圧
   【コラム】脳外科医の本気のダイエット

この冬ぜひ、一緒にダイエットを行いましょう。

*最新のガイドラインや書籍を参考に記事を作成し、最新の内容にアップデートしますが、医療は日々進歩しているため、中には間違った内容が含まれる場合があります。

不明な点などあれば、お近くの医療機関にお問い合わせください。