吐き気と頭痛に注意!脳腫瘍や脳出血の危険

みなさんこんにちはマッスルDrです。

みなさん気分が悪くなって心配になったことは有りませんか?

吐き気の原因として多くはウイルスなどの感染症や胃腸炎などの消化管の影響がありますが、中には脳腫瘍や脳出血などの怖い病気が隠れていることがあります。
今回はどのような症状がある時に注意が必要か解説したいと思います。


○頭痛を伴う嘔気に注意
頭痛を伴う嘔気の場合は、頭の病気が隠れている場合が多いです。特に注意する必要があるのはくも膜下出血です。「バットで殴られたような突然の頭痛」が特徴的です。重症となれば意識を失い、命を落とす病気です。

その他に怖い病は脳出血脳腫瘍です。

脳出血は頭痛以外にも、手足の麻痺や喋りにくさ、ふらつきなどさまざまな症状を伴う場合があります。高血圧の患者さんに多いので、高血圧がある患者さんや血液サラサラの薬を飲んでいる方は重症化しやいので注意が必要です。

脳腫瘍では”朝に強い頭痛が特徴的です。
頭痛の記事でも解説していますので合わせてご覧ください。*怖い頭痛


○めまいを伴う嘔気に注意
前回解説を行いましたが、めまいには耳と脳の病気の2つの場合があります。めまいの症状だけでの区別は難しい場合が多いです。脳の病気から来る嘔気は脳幹と呼ばれる脳の中心部(嘔吐中枢)が障害されることが原因です。嘔吐中枢とめまいをきたす脳の場所は近いため、一緒に障害される事で嘔気とめまいが同時に来ます。
また、めまいにより、嘔気をきたす場合もあります。

詳しくはめまいの解説をご覧ください。*ふわふわするめまいには注意!!


○検査と治療
吐き気をきたす脳の病気は頭部MRI検査で調べることができます。
脳梗塞や脳腫瘍で吐き気の症状が出ている場合は緊急性が高いため、医療機関を受診してください。

脳梗塞や脳出血などの病気に関してはそれぞれ薬や手術での治療を行います。
吐き気のみで脳に異常がない場合は吐き気止めで様子を見ることもありますが、注意が必要です。


○吐き気止めを使うときに注意
吐き気の症状がある時に検査をせずにお薬だけもらって帰るのは危険です。
吐き気止めで症状が落ち着くこともありますが、原因の病気は治っておらず、吐き気の症状は改善し、治ったと勘違いする場合があります。

その後で病気が見つかってからでは治療が手遅れになる場合もあるので注意してください。


吐き気やめまいの多くは、お腹の病気が原因ですが、中には頭の病気も隠れています。
頭痛や麻痺、喋りにくさなどを認めた場合は、救急病院を受診してください。

*最新のガイドラインや書籍を参考に記事を作成し、最新の内容にアップデートしますが、医療は日々進歩しているため、中には間違った内容が含まれる場合があります。

不明な点などあれば、お近くの医療機関にお問い合わせください。