怖い頭痛

みなさんこんにちはマッスルDrです。

頭の病気の中で患者さんの1番多い症状は”頭痛😫だと思います。
前回、怖くない頭痛(危険性の低い頭痛)に関して説明を行いました。
今回は反対に怖い頭痛(命の危険がある頭痛)に関して説明を行いたいと思います。

怖い頭痛は主に原因がある頭痛です。
出血(くも膜下出血・脳出血)
脳腫瘍
感染症(髄膜炎・脳炎)  などは現場でも見かけることが多い、危険な頭痛です。

○出血(脳出血・くも膜下出血)

原因は高血圧脳動脈瘤(頭の血管のコブ)が原因です。血圧が普段から高い人は注意が必要です。

特徴としては、今までに経験したことのないような突然の頭痛です。
よくバットで殴られた痛みと表現されることが多いです。
また、吐き気麻痺、最重症では意識が悪くなります。このような時はすぐに救急車を呼んでください。

○脳腫瘍

特徴としては朝にひどい頭痛があり、徐々に日中は改善してくることが多いです。

頭痛以外の症状は、腫瘍ができる場所によって違うので、麻痺が出る人や喋りにくさふらつき痙攣などで運ばれてくる人も多いです。高齢者にもちろん多いですが、子供や若い人でもできる可能性があり、とても怖い病気です。

朝頭痛がひどい場合は、一度頭の検査を行うことをお勧めします。

○感染症(髄膜炎・脳炎)

原因は細菌ウイルスが関係しています。そのため、感染に弱い(免疫力の低い)人がなりやすい病気ですが、風邪を引いた後や途中でひどい頭痛などがある時は注意が必要です。

特徴としては熱があること、首が動かしにくい首をふると頭痛いことが多いです。

髄膜炎や脳炎も初めは軽い症状ですが、ひどい場合は障害が残ることがあるので注意が必要です。

今回は怖い頭痛に関して簡単に説明をしました。前回の怖くない頭痛と合わせて呼んでいただけると、頭痛の種類がわかると思います。怖い頭痛は命に直結するため、少しでも不安な場合は、迷わず医療機関を受診してください。我慢して手遅れになる方が時々いらっしゃいます。検査で何もないことがわかる方が安心できます。

頭痛は診断することが難しい病気であり、患者を長年多く見てきた脳外科医でも症状だけでは気づかないこともあります。不安な場合はMRI検査やCT検査をお勧めします。

*最新のガイドラインや書籍を参考に記事を作成し、最新の内容にアップデートしますが、医療は日々進歩しているため、中には間違った内容が含まれる場合があります。

不明な点などあれば、お近くの医療機関にお問い合わせください。