【コラム】脳外科医とコロナの戦い〜コロナ禍で助けられない命〜

みなさんこんにちはマッスルDrです。

現在世界中でコロナが流行っています。
医療機関のでは、医療従事者は毎日、コロナと奮闘しています
多くの病院では、内科救急科の先生がコロナの治療にあたっています。
脳外科医は直接コロナを治療する機会は少ないですが、コロナの対策や被害に対処しています。

「ニュースでは、コロナによって現在医療崩壊が起こっています!」
と報道されていますが、実際の医療現場では報道以上の危機が起こっています。

ニュースではコロナによって命を奪われた人の報道をされていますが、
その影で普段助けられる人や家族と面会できず、
ひっそりとなくなっていく命があります。

脳外科ではそのような患者さんを多く見ます。

コロナから受ける間接的被害
入院ベットの不足
緊急対応の遅れ
面会禁止       など

○コロナ患者の入院による通常ベットの不足
コロナ病床を設置することで一部病棟のベットの数は制限されます。
脳外科病棟も例外ではありません。
そのため、定期手術の減少救急患者用のベット不足が続いています。
災害時と同じように普段なら助けられる命がベットや人員、機材不足などで助けられない状態は迫っています。
助けられる命を助けられないのことは医師としてとても歯痒い気持ちでいっぱいです。

○発熱患者に対する、コロナ検査による治療の遅れ
脳外科では一刻を争う状態の患者さんがいます。
しかし発熱がある患者さんやコロナの濃厚摂取がある患者さんはコロナ検査防御策の時間治療が間に合わず、助けられない患者さんがいます。

○面会禁止
現在コロナの対策として多くの病院が患者への面会を禁止しています。
そのため、一度入院すると退院するまで家族は会うことができません。
手術前状態の悪い患者であっても最後まで面会できずに、最後を迎える患者さんがいます。

脳外科では重症な患者さんや腫瘍により余命宣告された患者さんが多く入院しています。
病院は患者さんに家族との最後の時間大切に過ごしていただく場所でもあります。
しかし、今では電話で患者さんの状態を伝えるだけで、直接面会させてあげられない辛さがあります。

ニュースでは報道されているよりもより厳しい状態です。
患者・家族はとても苦しんでいます。
一刻も早くコロナが落ち着くように他人の命を守る行動をよろしくお願いします。
その行動は、自分や自分の家族を助けることにもつながります。