【コラム】脳外科医とコロナの戦い〜自粛によるエコノミークラス症候群〜
みなさんこんにちはマッスルDrです。
コロナの蔓延により、外出を自粛されている方も多いと思います。
外出自粛により、運動不足の患者さんが多く、それに伴い別の病気が増えています。
それは”下肢静脈血栓症”です。
「エコノミークラス症候群」とテレビで報道されている場合もあります。
エコノミークラス症候群と呼ばれるように、長時間同じ姿勢でいることが原因です。
血流が悪くなり、足の静脈に血の塊ができます。
血栓(血の塊)が原因で、足が腫れたり、痛みが出たりします。
血流に乗って流れることで肺の血管に詰まり、胸が痛い・呼吸が苦しいなどの肺塞栓症の症状をきたします。
重症例では命に関わることもあるので注意が必要です。
脳神経外科の患者さんは脳腫瘍や脳梗塞で麻痺などの運動障害を伴う方が多くいます。
麻痺がある方などは元々家から出ないことが多いですが、
コロナの影響でより家に引きこもる状態が続いています。
そのため、下肢の症状などで多くの患者さんを見つけます。
また、腫瘍を合併している方は特に注意が必要です。
一般的に血栓ができやすい傾向にあります。
コロナは間接的にも様々な影響を日常生活に及ぼしています。
今回の記事で当てはまる方は是非一度病院で検査をお勧めします。
また、自粛中も足のマッサージや散歩などをお勧めします。
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